九十百千(こともち)

レストランとお土産屋さんが一体になった商業施設「こともち」の外構の施工を担当しました。

建物と駐車場にある石の仕切りは
「じゃかご」という針金でできた網の中に石を入れて区切ることを提案。

自然な風合いを保ちつつ威圧感を感じさせない、雰囲気の石のしきりが完成しました。

建物の間の空間は、お店のひとたちで管理しやすいように、草の長さは短いものを。また、踏まれても強く、きめは粗い芝生を引いています。

芝生の中には、四角形の水たまりがあります。

「一体これは何?」と思われるかもしれません。

こちらは、芝生の中につくった水槽です。

水中に石を置くことで動きを出し、
雨が降って溢れたときは、水は砂利を通って芝生へ流れてきます。

通路側から覗き込めるような設計になっており、芝生とは別の質感のある物をおいてはどうかと提案を持ちかけました。

水の反射で建物を写す鏡にもなりますし、
私は水の中を泳ぐ魚の群れのようにも見えています。

庭の魅力は、見る人の感覚に委ねることにあると考えています。
この水槽は、その一つの例だと思っています。

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