T邸の庭



庭は作りたての新品よりも時間が経過することでその場に馴染み、味わいが増してきます。

こちらの庭は、施工してから20年程経った状態です。依頼時には具体的なイメージはなく、おまかせでした。メインは高さ約4m程の松の木で、ある程度大きくなることを想定していますが、20年前と比べて背丈は大きく変わりません。

樹木は放っておくと背も高く、横にも広がってきて庭のバランスが崩れるため、毎年1回お盆前に剪定しています。

石にはそれぞれ役割があります。

山から湧き出てた水が止まることなく大海に注がれることを表現したり、海に迫り出した岩を模した石もあります。川の上流をイメージした場所の石は大きいものを使うなど、工夫しています。

離れ島のような形で手前に、低いもみじが岩にかぶるように配置しています。低い背丈の雑草とも共存していますね。

座敷から見える庭は、庭の奥に見える山と相まって、来客をもてなす場となっています。

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